個建て
なぜ、家族ではなく「個」から家を考えるのか。
mai|二級建築士
家づくりでは、最初に家族構成を聞かれることがよくあります。
何人家族ですか。子どもは何人ですか。何LDKが必要ですか。
そこから、夫婦の寝室。子ども部屋。LDK。
というように、必要な部屋を並べていく。
もちろん、それもひとつの家の考え方です。
でもFOR ONE/FOR TWOでは、少し違うところから家を考えたいと思っています。
家族という単位ではなく、そこに暮らす「個」から考える。
同じ一人暮らしでも、同じ家にはならない
「一人暮らし」と聞けば、住む人の数は同じです。
でも、暮らしは同じではありません。
料理をする人もいれば、ほとんどしない人もいる。家で長い時間を過ごす人もいれば、外で過ごすことが多い人もいる。人を招く人もいれば、家は完全に自分だけの場所にしたい人もいる。
同じ「ひとり」でも、必要な家は違います。
それなのに、一人暮らし=1LDK
と先に決めてしまうのは、少しもったいないと思っています。
人数は、暮らしそのものではないからです。
FOR ONEは、「個」を設計する
ひとりの家なら、家族のために部屋を割り振る必要はありません。
何部屋必要かではなく、
自分はどこにいると心地いいのか。どんなふうに家の中を動きたいのか。何をしている時間を大切にしたいのか。
そこから家を考えられます。
だからFOR ONEでつくりたいのは、
「一人用の家」ではなく、「その人の家」。
ひとりだからこそ、暮らしをそのまま建築にできる自由があると思っています。
ふたりになったら、「個」が消えるわけではない
では、ふたりで暮らす家はどうでしょう。
「夫婦だから」「ふたり暮らしだから」
と考え始めると、ふたりをひとつの単位として扱ってしまいがちです。
でも、ふたりで暮らしていても、そこにいるのは二人の「個」です。
好きなことも違う。生活時間も違う。一人になりたいときもある。
もちろん、一緒にいたい時間もあります。
だからFOR TWOでは、
ふたりをひとつにまとめるのではなく、
「個」と「個」のあいだに、どんな距離があると心地いいのか。
を考えます。
一緒にいたいときは近くに。一人でいたいときは、少し離れる。
その両方を選べる家です。
家族構成ではなく、人を見る
「一人暮らし」も、「夫婦二人暮らし」も、
住宅を考えるための情報のひとつではあります。
でも、それだけでは、その人がどう暮らしたいのかまでは分かりません。
だから私たちは、
家族構成から間取りを考えるのではなく、そこに暮らす人から家を考えたい。
ひとりなら、「個」を。
ふたりなら、「個と個のあいだ」を。
家族という大きな単位ではなく、一人の人間まで解像度を上げて家を考える。
戸建てから、個建てへ。
「戸建て」という言葉には、一戸の家、という意味があります。
でもFOR ONE/FOR TWOがつくりたいのは、
ただ一戸の家ではなく、その人のための家。
家づくりを、家族という単位からではなく、そこに暮らす、あなたから考える。
個から考える。戸建てから、個建てへ。
FOR ONE/FOR TWOは、そんな家づくりを考えています。