FOR ONE
一人で家を建てるのは、おかしい?
mai|二級建築士
30代になって、ふとこれからの住まいについて考えることがあります。このまま賃貸で暮らすのか。そろそろマンションを買うのか。
ひとりで暮らしていると、そんな選択肢を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
でも私は、そこにもうひとつ、「自分のための戸建てを持つ」
という選択肢があってもいいと思っています。
ひとりの住まいに、なぜ戸建てが出てこないんだろう
住宅に関わっていると、戸建て住宅の多くは家族を前提につくられていると感じます。
夫婦と子ども。3LDKや4LDK。子ども部屋と寝室。広いLDK。
小さな平屋があっても、シニア世代の終の住処として提案されることが多い。
一方で、30代や40代のひとり暮らしの人に向けて、
「ひとりの暮らしに合う戸建て」
を提案する住宅は、まだあまり多くありません。
だから「一人で家を建てる」という選択肢そのものが、見えにくいのだと思います。
地方なら、戸建ても選択肢になっていい
都市部なら、マンションにもたくさんの選択肢があります。
でも地方では、希望するエリアや価格帯で探そうとしても、マンションそのものが少ないこともあります。
それなら、小さな土地に、自分に必要な大きさだけの家を建てる。
そんな選択肢があってもいい。
ひとりで戸建てを持つからといって、ファミリー向けの3LDKや4LDKをそのまま一人で使う必要はありません。
ひとりの暮らしから考えれば、家のつくり方そのものを変えられます。
一人暮らしだからこそ、必要な大きさから考える
何部屋必要か、ではなく、どう過ごしたいのか。何を大切にしたいのか。どんな場所にいると落ち着くのか。人を招くことはあるのか。これから、どんな暮らしをしたいのか。
そこから必要な場所や広さを考えていく。
そうすると、大きな家を持たなくても、自分の暮らしがきちんと満たされる家を考えることができます。
家を必要以上に大きくしなければ、建物だけでなく、土地も必要以上に大きくする必要はありません。
家を持つことが、その後の暮らしを苦しくしないこと。
それも、ひとりで家を考えるうえでは大切だと思っています。
戸建てが正解、という話ではありません
もちろん、すべての人に戸建てが合うとは思っていません。
賃貸が合う人もいる。マンションが合う人もいる。戸建てが合う人もいる。
大切なのは、「ひとりだから戸建てはない」と、最初から選択肢をひとつ消してしまわないこと。
賃貸、マンション、戸建て。
これからどう暮らしたいのかを考えたうえで、自分に合う住まいを選べたらいい。
ひとりのための家が、もっと普通にあっていい
私自身、ひとりで暮らす自分のために、「自分なら、どんな家に住みたいだろう」
と考えたことが、FOR ONEを考え始めるきっかけになりました。
ひとりで家を建てることが珍しいのではなく、ひとりのために考えられた家が、まだ少ない。私はそう感じています。
家族のための家があるように、ひとりで生きる人のための家も、もっと普通に選べるようになったらいい。
FOR ONEは、そんなところから始まっています。